家を建てる際に、住宅の構造は重要な選択肢のひとつです。近年、鉄骨造で軽量住宅と重量住宅のどちらにするか迷っている人が増えています。
軽量鉄骨住宅は、建築費用を抑えられ、耐震性や耐久性が高いというメリットがあります。一方、重量鉄骨住宅は、耐震性・耐久性に優れ、空間の広さや設計の自由度が高いというメリットがあります。
どちらの住宅が自分に合っているかは、ライフスタイルや予算などによって異なります。そこで、本記事では、軽量鉄骨住宅と重量鉄骨住宅のメリット・デメリットを比較しながら、どちらの住宅が自分に合っているか解説します。
■重量鉄骨住宅とは
重量鉄骨住宅とは、厚さ6mm以上の鉄骨を柱や梁に用いた構造の住宅です。鉄骨の厚みが厚いため、耐震性や耐久性に優れており、マンションやビルなどの高層建築にも多く採用されています。
■重量鉄骨住宅のメリット
重量鉄骨住宅は、耐震性・耐久性、空間の広さ、設計の自由度、メンテナンスのしやすさなどのメリットがあります。
・耐震性・耐久性
重量鉄骨住宅は、厚さ6mm以上の鉄骨を柱や梁に用いた構造です。鉄骨の厚みが厚いため、地震や台風などの災害に強い構造になっています。また、鉄骨は腐食しにくいため、耐久性にも優れています。
2011年の東日本大震災では、重量鉄骨住宅の倒壊はほとんどありませんでした。これは、鉄骨の厚みが厚いため、地震の揺れに耐えることができたからと考えられています。
また、鉄骨は腐食しにくいため、耐久性にも優れています。そのため、長く安心して住むことができます。
・空間の広さ
重量鉄骨住宅は、柱や梁が太いため、空間を広く確保することができます。また、吹き抜けや大きな窓を取り入れることで、開放感のある空間を演出することもできます。
柱や梁が太いため、壁や床の厚みが厚くなります。壁や床等に収納スペースを確保することもできるため空間を広く使用できます。
・自由度の高い設計
重量鉄骨住宅は、柱や梁が太いため、自由な間取りを実現することができます。また、ビルトインガレージや大空間のリビングなど、特殊な間取りも可能です。
柱や梁が太いため、壁や床を自由に配置することができます。また、柱や梁の太さを活用して、吹き抜けや大きな窓などの開放的な空間を演出することもできます。
・メンテナンスのしやすさ
重量鉄骨住宅は、鉄骨の表面に防錆塗装を施すことで、腐食や劣化を防ぎ耐久性を維持することができます。
■重量鉄骨住宅のデメリット
建重量鉄骨住宅は、耐震性・耐久性、空間の広さ、設計の自由度、メンテナンスのしやすさなどのメリットがある一方で、建築費用の高さ、地盤の補強の必要性、音の問題などのデメリットもあります。
・建築費用の高さ
重量鉄骨住宅は、鉄骨の使用量が多いため、建築費用が高くなります。
一般的な住宅の建築費用は、木造住宅が坪単価50万円前後、軽量鉄骨住宅が坪単価60万円前後、重量鉄骨住宅が坪単価70万円前後と言われています。
・地盤改良の必要性
重量鉄骨住宅は、重量が大きいため、地盤の補強が必要になる場合があります。地盤の強度や地震の揺れの強さによって、地盤の補強方法は異なります。
そのため、地盤調査を行って判断する必要があります。
地盤の補強は、住宅の耐震性を高めるために重要な工事です。
しかし、費用がかさむため、予算を十分に検討しておくことが大切です。
・音の問題
重量鉄骨住宅は、鉄骨の大きさがおおきいため、音が伝わりやすくなる場合があります。
そのため、隣室や上下階からの音が気になる場合は、壁や床の遮音性を高める工事を施すことが必要です。
■軽量鉄骨住宅のメリット
軽量鉄骨住宅は、建築費用の安さ、地盤改良が不要な場合もある、音の問題が少ないなど(耐震性、耐久性があるなど)のメリットがあります。
・建築費用の安さ
軽量鉄骨住宅は、厚さ6mm未満の鉄骨を柱や梁に用いた構造です。鉄骨の使用量が少ないため、建築費用が安くなります。
軽量鉄骨住宅は、重量鉄骨住宅と比べて建築費用が安いため、予算を抑えたい方におすすめです。
・地盤改良が不要な場合がある
軽量鉄骨住宅は、鉄骨住宅の中で比べると重量が軽いため地盤改良が必要となる場合が少ないと考えられています。
しかし、地盤の強度や地震の揺れの強さによって、地盤の補強が必要になる場合もあります。地盤調査を行って、地盤の補強の必要性を判断する必要があります。
・音の問題が少ない
軽量鉄骨住宅は、鉄骨の大きさが小さいため、音が伝わりにくいというメリットがあります。そのため、隣室や上下階からの音が気になる方におすすめです。
ただし、壁や床の厚みが薄いため、外の音が気になる場合があります。防音対策を施すなどの工夫が必要です。
■軽量鉄骨住宅のデメリット
軽量鉄骨住宅は、建築費用の安さ、地盤の補強が不要な場合もある、音の問題が少ないなどのメリットがある一方で、耐震性・耐久性が重量鉄骨住宅に劣る、空間の広さや設計の自由度が重量鉄骨住宅に劣るというデメリットもあります。
・耐震性・耐久性が重量鉄骨住宅に劣る
軽量鉄骨住宅は、厚さ6mm未満の鉄骨を柱や梁に用いた構造です。鉄骨の厚みが薄いため、重量鉄骨住宅と比べて耐震性・耐久性が劣ります。
軽量鉄骨住宅の耐震性能は、重量鉄骨住宅の約70%程度と言われている。
そのため、地震などの災害に強い住宅を求める場合は、重量鉄骨住宅の方がおすすめです。
・空間の広さが重量鉄骨住宅に劣る
軽量鉄骨住宅は、柱や梁が太い重量鉄骨住宅と比べて、柱や梁の太さが細いため、空間を広く確保しにくいというデメリットがあります。
そのため、吹き抜けや大きな窓などの開放的な空間を実現したい場合は、重量鉄骨住宅の方がおすすめです。
・設計の自由度が重量鉄骨住宅に劣る
軽量鉄骨住宅は、柱や梁が太い重量鉄骨住宅と比べて、柱や梁の太さが細いため、自由な間取りを実現しにくいというデメリットがあります。
そのため、ビルトインガレージや大空間のリビングなどの特殊な間取りを実現したい場合は、重量鉄骨住宅の方がおすすめです。
■まとめ
ここまで、軽量鉄骨住宅と重量鉄骨住宅のメリット・デメリットについて解説してきました。
軽量鉄骨住宅は、建築費用の安さ、地盤の補強が不要な場合もある、音の問題が少ないなどのメリットがあります。一方で、耐震性・耐久性が重量鉄骨住宅に劣る、空間の広さが重量鉄骨住宅に劣る、設計の自由度が重量鉄骨住宅に劣るというデメリットもあります。
重量鉄骨住宅は、耐震性・耐久性、空間の広さ、設計の自由度などのメリットがあります。一方で、建築費用が高く、地盤の補強が必要になる場合がある、音の問題が出る可能性があるというデメリットもあります。
自分のライフスタイルや予算に合わせて、メリットとデメリットを比較検討して、自分に合った住宅を選ぶことが大切です。
なお、住宅の購入を検討する場合は、複数のハウスメーカーや工務店を比較して、見積もりや説明会を受けることがおすすめです。また、住宅性能評価を受けることで、住宅の耐震性・耐久性などを客観的に評価することができます。
株式会社フェールズホームは、埼玉県桶川市を中心に重量鉄骨工法を用いた新築工事を手掛けています。
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