あなたは、マイホームを建てる際、鉄骨住宅と木造住宅、どちらを選びますか?
どちらもそれぞれに魅力があり、どちらが優れているとは一概に言えません。しかし、それぞれのメリットとデメリットを理解し、比較検討することが、後悔のないマイホーム選びに繋がります。

本記事では、鉄骨住宅と木造住宅の耐用年数と寿命を徹底比較します。耐用年数や寿命以外にも、メンテナンス費用や耐火性、耐震性、断熱性、自由度、コスト、環境負荷など、様々な観点から比較します。
《目次》
・住宅の耐用年数って?
・鉄骨住宅の耐用年数
・木造住宅の耐用年数
・鉄骨住宅 vs 木造住宅:耐用年数と寿命の徹底比較
・あなたに合ったのは?鉄骨住宅と木造住宅の選び方
・まとめ
■住宅の耐用年数って?

マイホームを検討する際、必ずと言っていいほど気になるのが住宅の「耐用年数」と「寿命」です。しかし、この2つの言葉は混同されやすく、誤解を生むことがあります。
耐用年数と寿命には以下の違いがあります。
耐用年数:税法上の減価償却計算に使われる年数であり、建物の構造や材質によって法令で定められています。
寿命:実際に住める期間を指します。
つまり、耐用年数を過ぎた建物は必ずしも住めなくなるわけではなく、適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことが可能です。
■鉄骨住宅の耐用年数と寿命

・鉄骨住宅の耐用年数は?
鉄骨住宅の法定耐用年数は34年です。
これは、木造住宅の22年と比べて長く、資産価値の高さにもつながります。
しかし、耐用年数はあくまでも税法上の減価償却計算に使われる年数であり、実際の寿命とは異なります。
・ 鉄骨住宅の寿命
鉄骨住宅の実際の寿命は、建築方法や使用材料、メンテナンス状況、立地環境など様々な要素によって大きく左右されます。
適切なメンテナンスを行うことで、50年以上住み続けることも可能ですが、メンテナンスを怠ると、34年よりも早く寿命を迎える可能性もあります。
・ 鉄骨住宅の耐用年数に影響を与える要素
鉄骨造の住宅の耐用年数は「建築方法」「使用素材」「定期的な点検・調査」によって大きく変化します。

・建築方法
鉄骨造は、木造住宅よりも耐震性に優れています。特に、ラーメン構造やブレース構造は、地震や台風などの横方向の力に強くなり耐震性の高い構造となっています。
(イメージ画像(ラーメン、ブレースの))
正し耐久性は施工業者の技術や経験によって、建物の耐久性が大きく左右されます。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
・使用材料
高品質な鉄骨:高強度な鋼材を使用することで、建物の強度と耐久性を向上させることができます。例えば火災に強い耐火性のある材料を使用することで、火災時の被害を最小限に抑えることができます。
・メンテナンス状況
定期的な点検・調査:建物の状態を定期的に点検・調査することで、早期に劣化を発見し、補修することができます。
塗装の塗り替えを行い、鉄骨の表面に塗装を施すことで、腐食を防ぎ、耐久性を向上させることができたり、換気扇や除湿機を設置するなどをおこない結露対策を行うことで鉄骨へのダメージを減らすことが出来るため、耐久性を上げることが出来ます。
・立地環境
塩分を含む風雨は建物の腐食を早めます。海沿いに住む場合は、塩害対策が必要です。
風雪:強い風雪は建物の構造に負荷をかけます。雪が多い地域では、耐雪性の高い構造が必要です。
■木造住宅の耐用年数

木造住宅の法定耐用年数は22年です。これは、鉄骨住宅の34年と比べて短いです。しかし、実際の寿命は、建築方法や使用材料、メンテナンス状況、立地環境など様々な要素によって大きく左右されます。
・木造住宅の耐用年数に影響を与える要素
木造の住宅の年数に影響を与える要素を「建築方式」「使用材料」「メンテナンス状況」「立地環境」の四つに分解して解説いたします。

・建築方法
建築方式は「構造」「耐震性能」「施工精度」に分けてそれぞれご説明いたします。
・構造形式
木造軸組工法:柱と梁で構成される伝統的な構造。軽量で施工性に優れている。
枠組壁工法:2×4工法やツーバイフォー工法とも呼ばれる。耐震性に優れ、断熱性が高い。 *CLT工法:Cross Laminated Timberの略。CLTと呼ばれる木質系材料を用いる構造。耐火性や耐震性に優れている。
・耐震性能
耐震壁:地震時の横方向の力に抵抗する壁。耐震性能を高めるために必要。
制震装置:地震時の揺れを抑制する装置。建物の被害を軽減する。
・施工精度
木材の接合部:接合部の精度が低ければ、建物の強度が低下する。
防腐・防虫対策:適切な防腐・防虫対策が施されていないと、木材が腐食したり、虫害に遭ったりする。
・使用材料
使用材料は「木材の種類」「木材の強度」「薬剤処理」に分けてそれぞれご説明いたします。
・木材の種類
針葉樹:杉や松など。強度が高く、耐久性に優れている。
広葉樹:檜や桜など。強度や耐久性は針葉樹よりも劣るが、美しい木目を持つ。
・木材の強度
強度区分:強度によって区分される。強度区分が高いほど、耐荷重が大きくなる。
含水率:木材の水分量。含水率が低ければ、腐食しにくくなる。
・薬剤処理
防腐剤:木材の腐食を防ぐ。
防虫剤:木材の虫害を防ぐ。
防カビ剤:木材のカビの発生を防ぐ。
・メンテナンス状況
メンテナンス状況は「定期的な点検・調査」「塗装や補修」「換気や除湿」「シロアリ対策」に分けてそれぞれご説明いたします。
・定期的な点検・調査
専門業者による定期的な点検・調査は、建物の劣化を早期に発見し、補修を行うために重要。
点検項目:木材の腐食、シロアリ被害、ひび割れなど
・塗装や補修
木材の表面に塗装を施すことで、腐食や虫害を防ぎ、耐久性を向上させる。
腐食や損傷部分を補修することで、建物の寿命を延ばす。
・換気や除湿
湿気の多い環境は、木材の腐食を早める。換気扇や除湿機を設置するなど、湿気対策が必要。
・シロアリ対策
シロアリは木材を食害する害虫。防蟻剤を使用するなど、シロアリ被害を防ぐことが重要。
・立地環境
メンテナンス状況は「湿気」「風雪」「塩害」に分けてそれぞれご説明いたします。
・湿気
湿気の多い地域では、木材の腐食が早くなる。換気扇や除湿機を設置するなど、湿気対策が必要。
・風雪
雪が多い地域では、雪による荷重が建物の構造に負荷をかける。耐雪性の高い構造にする必要がある。
・塩害
海沿いの地域では、塩分を含む風雨によって木材が腐食する。防錆対策や防腐対策が必要。
■鉄骨住宅 vs 木造住宅:耐用年数と寿命の徹底比較

マイホームを検討する際、重要な要素の一つに建物の「耐用年数」と「寿命」があります。特に、鉄骨住宅と木造住宅は、それぞれ異なる特徴を持つため、比較検討が重要です。
ここでは、鉄骨住宅と木造住宅の耐用年数と寿命を徹底比較しご説明を行います。
・鉄骨住宅と木造住宅の耐用年数について
・法定耐用年数
鉄骨住宅:34年
木造住宅:22年
鉄骨住宅は、木造住宅の約2倍長い法定耐用年数を誇ります。これは、鉄骨が木材よりも腐食やシロアリに強いためです。
・実際の寿命
鉄骨住宅:60~80年以上
木造住宅:30~50年以上
適切なメンテナンスを行うことで、いずれの住宅も法定耐用年数を大きく超える寿命を期待できます。
・鉄骨住宅の耐用年数に影響を与える要素
建築方法:耐震性の高い構造、適切な施工
使用材料:高品質な鉄骨、耐火性の高い材料
メンテナンス状況:定期的な点検・調査、塗装の塗り替え、防錆対策
立地環境:塩害、風雪などの厳しい環境
・木造住宅の耐用年数に影響を与える要素
建築方法:耐震性の高い構造、適切な施工
使用材料:高品質な木材、防腐・防虫対策
メンテナンス状況:定期的な点検・調査、塗装や補修、換気や除湿、シロアリ対策
立地環境:湿気、風雪、塩害
・それぞれのメリットとデメリット
各構造のメリット・デメリットは以下の通りです。

鉄骨住宅と木造住宅は、それぞれ異なる特徴を持つため、どちらを選ぶかは、ライフスタイルや予算、環境などを考慮して決定する必要があります。
■まとめ

これまで、鉄骨住宅と木造住宅の耐用年数と寿命について、詳細な比較を行いました。それぞれの魅力と課題を理解した上で、未来を見据えた賢い選択をしましょう。
鉄骨住宅と木造住宅、どちらを選ぶかは、あなたとご家族の未来を左右する重要な決断です。このコンテンツが、最適なマイホームを見つけるための羅針盤となり、未来を照らす灯火となることを願っています。
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