家づくりを検討する際、「この家は建築基準法をクリアしていますか?」と質問する人はまずいません。なぜなら、日本で家を建てる以上、法律を守るのは「当たり前」だからです。多くの施主様は「建築確認済証が交付されている=国がお墨付きを与えた安全な家」だと信じています。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。建築基準法が定めているのは、あくまで「国民の生命・健康・財産を守るための最低限の基準」に過ぎません。極端な言い方をすれば、[BG:yellow]「震度6強〜7の地震が来ても、一回は倒壊せずに命を守れる(避難できる)」[/BG:yellow]レベルを求めているのであって、「地震の後も無傷で住み続けられる」ことまでは保証していないのです。
特に鉄骨住宅においては、「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」で、この法律上の扱いや安全性の確認方法(構造計算の有無など)に大きな違いがあります。この違いを知らずに「法律を守っているからどれも同じ」と考えてしまうと、万が一の災害時に想定外の被害を受けるリスクがあります。
この記事では、建築基準法の視点から見た軽量鉄骨と重量鉄骨の違いと、プロが教える「本当に安心できる構造」の見極め方について解説します。
【目次】
- - ■ 法律上の境界線はどこ? 「6mm」の壁
- - ■ 安全性の根拠が違う! 「型式適合認定」と「構造計算」
- - ■ 「4号特例」の縮小と鉄骨住宅への影響
- - ■ フェールズホームは「基準法のさらに上」を目指す
- - ■ 法律任せにせず、自分の目で「根拠」を確認しよう
■ 法律上の境界線はどこ? 「6mm」の壁

まず、建築基準法において「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」がどのように区別されているかを確認しましょう。実は法律の条文に「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」という明確な用語があるわけではありませんが、実務上は使用する鋼材の厚みによって明確な線引きがなされています。
その境界線となるのが「厚さ6mm」です。
・ 軽量鉄骨造
厚さが6mm未満(主に3.2mm〜4.5mm)の鋼材を使用する構造です。法律上は、木造住宅に近い扱いを受けることが多く、後述する審査の特例などが適用されるケースがあります。
・ 重量鉄骨造
厚さが6mm以上の鋼材を使用する構造です。こちらはビルやマンションと同じ区分として扱われ、より厳格な基準が適用されます。
たった数ミリの違いですが、この「6mmの壁」を超えているかどうかで、役所に提出する書類の種類や、義務付けられる構造計算のレベルがガラリと変わります。つまり、国は「薄い鉄骨」と「厚い鉄骨」を、構造的な信頼性において別物として扱っているのです。
■ 安全性の根拠が違う! 「型式適合認定」と「構造計算」
ここが今回の記事で最も重要なポイントです。同じ「鉄骨住宅」でも、その安全性がどのように証明されているか、そのプロセスには決定的な違いがあります。
・ 軽量鉄骨(ハウスメーカー)の場合:「型式適合認定」
大手ハウスメーカーが販売する軽量鉄骨住宅の多くは、「型式適合認定(かたしき・てきごう・にんてい)」という制度を利用しています。
これは、あらかじめ国が指定した機関で「この仕様(型式)なら安全です」という認定をシリーズごとに受けておくことで、一棟ごとの詳細な審査や複雑な構造計算を省略できるという特例制度です。
メリットは、審査期間が短縮され、スムーズに着工できることです。しかし一方で、個別の建物ごとの詳細な計算書(数百ページに及ぶもの)が施主の手元に残らないことが多く、構造の安全性が「メーカー独自の基準(ブラックボックス)」になりがちという側面があります。「なぜこの柱がここに必要なのか」という根拠が、第三者には検証しにくいのです。
・ 重量鉄骨の場合:「構造計算(許容応力度計算など)」
対して、重量鉄骨造の住宅は、原則としてこの「型式認定」の枠組みには入りません。一棟一棟、その土地の形状や建物の形に合わせて、厳密な「構造計算」を行うことが義務付けられています。
具体的には、柱一本、梁一本にかかる力を計算し、「地震や台風が来ても壊れないか」「変形しすぎないか」を数値で証明します。この膨大な計算書を第三者機関がチェックし、合格して初めて建築確認が降ります。
つまり、重量鉄骨の家は、法律の特例に頼ることなく、物理的・数学的な根拠に基づいて安全性が証明された「フルオーダーの頑丈さ」を持っていると言えるのです。
■ 「4号特例」の縮小と鉄骨住宅への影響
建築業界では今、長年続いてきた「ある特例ルール」の見直しが大きな話題となっています。それが「4号特例」の縮小です。少し専門的な話になりますが、これから家を建てる方にとっては非常に重要な話ですので、ぜひ知っておいてください。
これまで、一般的な木造2階建て住宅や、小規模な鉄骨造(軽量鉄骨の一部など)は、建築基準法上の「4号建築物」に分類されていました。この4号建築物は、建築士が設計する場合に限り、壁量計算などの構造審査を省略してもよい(図面を提出しなくてよい)という特例が認められていました。
つまり、極端な話をすれば、構造計算のチェックを第三者から受けずに家が建てられていたケースが多かったのです。
しかし、近年の度重なる大地震を受け、国はこの特例を縮小し、審査を厳格化する方向へ舵を切りました(2025年の法改正など)。これは裏を返せば、「今までの簡易的なチェックでは、本当の安全性は担保しきれない」と国が認めたとも言えます。
ここで注目すべきは、重量鉄骨の立ち位置です。
重量鉄骨造の住宅は、もともとこの「4号特例」の対象外であることがほとんどです。法改正があろうとなかろうと、最初から一棟ごとに厳密な構造計算を行い、厳しい審査をクリアして建てられています。
「法律が変わるから慌てて対応する」のではなく、「元から最高レベルの基準で安全性を確認している」。この変わらない安心感こそが、重量鉄骨がプロに選ばれる理由の一つです。
■ 株式会社フェールズホームは「基準法のさらに上」を目指す
私たち株式会社フェールズホームは、埼玉県桶川市を拠点に、重量鉄骨造の注文住宅を手掛けている建設会社です。私たちが軽量鉄骨ではなく、あえて手間もコストもかかる「重量鉄骨」にこだわり続ける理由は、お客様に「根拠のある安心」を提供したいからです。
建築基準法は、あくまで「最低限守るべきライン」に過ぎません。私たちは、法律をクリアするのは当たり前とし、その「さらに上」の品質を目指しています。
その証の一つが、全棟で実施している「許容応力度計算」などの詳細な構造計算です。
「型式認定」のような特例に頼らず、お客様の土地、希望の間取り、そしてその地域の地盤データに合わせて、一棟ごとにゼロから計算を行います。「なんとなく大丈夫そう」ではなく、「数値として安全である」ことを証明してからでなければ、私たちは現場を動かしません。
また、計算上の数値だけでなく、現場での施工品質にも徹底的にこだわります。
代表の辻本は20年の現場監督経験を持ち、図面には表れない「鉄骨の溶接精度」や「ボルトの締め付けトルク」に至るまで、厳しいプロの目でチェックを行います。自社施工だからこそできる、ごまかしの利かない品質管理。これがフェールズホームの誇りです。
「法律ギリギリの家」ではなく、「余裕を持って家族を守れる家」を。
適正価格で実現する私たちの重量鉄骨住宅を、ぜひ施工事例でご覧ください。
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■ 法律任せにせず、自分の目で「根拠」を確認しよう
家づくりにおいて、法律や構造の話は難しく、ついハウスメーカーの営業担当者に「お任せ」してしまいがちです。しかし、「大手だから安心」「法律を守っているから大丈夫」という思考停止は、万が一の時に後悔する原因になりかねません。
軽量鉄骨には軽量鉄骨の、重量鉄骨には重量鉄骨の、それぞれの良さと法的な位置づけがあります。重要なのは、その違いを理解した上で、自分たちが求める安全性に見合った工法を選ぶことです。
もしあなたが、「大地震が来ても、家族の命だけでなく、その後の生活も守れる家がいい」と願うなら、構造計算によって強さが裏付けられた重量鉄骨住宅は、間違いなく有力な選択肢になります。
フェールズホームのモデルハウスでは、実際に使われている太い柱や梁、そして構造計算の考え方について、分かりやすくご説明しています。
「カタログのスペック」ではなく、「目の前の現実」として強さを確認しに来てください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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