家づくりにおいて「地震に強い家がいい」「長く住める頑丈な家がいい」と考えたとき、多くの人が選択肢に入れるのが「鉄骨住宅」です。木造に比べて強度が高く、安心感があるというイメージは間違いではありません。しかし、ここには大きな落とし穴があります。
実は、一口に「鉄骨造」と言っても、その中身は「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」という、構造も性能も全く異なる2つのタイプに分かれています。これらは名前こそ似ていますが、耐震性、間取りの自由度、そして将来的な資産価値に至るまで、まるで別の工法と言っていいほどの違いがあります。
最も恐ろしいのは、この違いをよく理解しないまま「鉄骨だから大丈夫だろう」と契約を進めてしまい、住み始めてから[BG:yellow]「揺れが気になる」「リフォームで壁が壊せない」[/BG:yellow]といった事実に気づくケースです。一生に一度の買い物で後悔しないためには、図面や現場を見て、その鉄骨がどちらのタイプなのかを正しく見極める知識が不可欠です。
この記事では、専門的な知識がない方でも分かるように、軽量鉄骨と重量鉄骨の決定的な違いと、誰でも実践できる「見分け方」について解説します。
【目次】
- - ■ そもそも何が違う? 定義とスペックの差
- - ■ プロはここを見る! 重量鉄骨と軽量鉄骨の3つの見分け方
- - ■ なぜ「重量鉄骨」が選ばれるのか? 隠れたリスクとメリット
- - ■ フェールズホームが「重量鉄骨」にこだわる理由
- - ■ 百聞は一見に如かず。まずは「本物」を体感してください
■ そもそも何が違う? 定義とスペックの差

まず、軽量鉄骨と重量鉄骨を分ける明確な基準について解説します。この2つを区別しているのは、構造体として使われる「鋼材の厚み」です。
国税庁の耐用年数表や建築業界の一般的な定義では、鋼材の厚さが「6mm未満」のものを軽量鉄骨造、「6mm以上」のものを重量鉄骨造と呼んでいます。たった数ミリの違いに思えるかもしれませんが、この厚みの差が建物の構造そのものを大きく変えます。
・ 軽量鉄骨造(プレハブ工法)
軽量鉄骨は、厚さ6mm未満(一般的には3.2mmや4.5mmなど)の薄い鋼材を使用します。主に大手ハウスメーカーが採用している「プレハブ工法」がこれに該当します。工場で部材を大量生産し、現場でプラモデルのように組み立てるため、工期が短く、品質が均一になりやすいという特徴があります。
構造としては、柱や梁だけでなく、壁や「ブレース(筋交い)」で建物を支える作りになっています。木造住宅のツーバイフォー工法に近い考え方で、壁の配置に制限が出やすく、後から壁を取り払うようなリフォームが難しい場合があります。
・ 重量鉄骨造(ラーメン構造)
一方、重量鉄骨は、厚さ6mm以上(一般的には9mm、12mm、それ以上)の分厚い鋼材を使用します。高層ビルやマンションと同じ「ラーメン構造」と呼ばれる工法が採用されます。これは、極めて頑丈な柱と梁を強力に接合し、その枠組みだけで建物を支える構造です。
壁や筋交いで支える必要がないため、壁のない大空間や大きな窓、ビルトインガレージなどを自由に作ることができます。頑丈さゆえに、3階建てや4階建ての住宅でも安心して建てられるのが特徴です。
■ プロはここを見る! 重量鉄骨と軽量鉄骨の3つの見分け方

定義上の違いは「鋼材の厚み」ですが、実際に検討中のハウスメーカーや物件がどちらなのかを判断するには、どこを見ればよいのでしょうか。ここでは、プロがチェックしている3つの具体的な見分け方をご紹介します。
・ 1. 図面・見積もりでの見分け方
最も確実なのは、設計図書や見積もりを確認することです。まず注目すべきは「柱の太さ」です。
軽量鉄骨の場合、柱の太さは一般的に100mm角(10cm×10cm)や125mm角程度の細いものが多く使われます。一方、重量鉄骨の場合は、250mm角(25cm×25cm)や300mm角といった、明らかに太い柱が使用されます。図面の柱のサイズを見るだけで、ある程度の判断がつきます。
また、部材表などに「コラム(柱)」の厚みが記載されている場合、「□-100×100×3.2」のように書かれていれば厚さ3.2mmの軽量鉄骨、「□-250×250×9」となっていれば厚さ9mmの重量鉄骨であると読み取ることができます。
・ 2. 建築現場での見分け方
もし建築中の現場を見ることができるなら、「ブレース(筋交い)」の有無を探してください。
軽量鉄骨は壁で支える構造のため、柱と柱の間に「×(バツ)」の形をした細い鉄の棒(ブレース)が入っています。これが地震の揺れに抵抗する役割を果たします。
対して重量鉄骨(ラーメン構造)には、このブレースが基本的に存在しません。太い柱と梁がガッチリと溶接や高力ボルトで接合されており、枠組みだけで自立しています。現場を見て「筋交いが多いな」と感じたら軽量鉄骨、「柱と梁だけでスカスカしているのに頑丈そうだ」と感じたら重量鉄骨の可能性が高いです。
・ 3. 完成物件での見分け方
すでに完成している建物やモデルハウスで見分けるポイントもあります。
一つは「部屋の角」です。重量鉄骨は柱が太いため、部屋の四隅に柱の出っ張り(柱型)が出てくることがあります(設計の工夫で隠すこともあります)。軽量鉄骨は柱が細いため、壁の中に収まりやすく、出っ張りが少ない傾向にあります。
もう一つは「開口部の大きさ」です。軽量鉄骨は壁で支える必要があるため、壁一面を窓にするような大開口は苦手です。もし、コーナー部分に窓があったり、数メートルにわたる巨大な窓があったりする場合は、重量鉄骨である可能性が高いと言えます。
また、2階に上がって軽くジャンプしてみるのも一つの方法です。軽量鉄骨は床の振動が伝わりやすく、「ドスン」という音が響きやすいですが、重量鉄骨はコンクリート床(デッキプレートにコンクリートを打設)を採用していることが多く、ビルの中にいるようなドッシリとした安定感があります。
■ なぜ「重量鉄骨」が選ばれるのか? 隠れたリスクとメリット
ここまで構造や見分け方について解説してきましたが、「結局、住む人にとって何がどう違うの?」という点が最も重要です。プロの視点から見ると、軽量鉄骨と重量鉄骨の間には、カタログスペックだけでは見えてこない「住み心地」と「将来性」に大きな差があります。
まず知っておくべきは「間取りの自由度とリフォームのしやすさ」です。
軽量鉄骨は壁や筋交いで建物を支えているため、「この壁は構造上外せません」と言われることが多々あります。新築時は良くても、将来「子供が独立したから2部屋を1つに繋げたい」「介護のために広々とした空間にしたい」と思ったときに、壁が邪魔をして希望のリフォームができないリスクがあります。
対して重量鉄骨(ラーメン構造)は、柱と梁だけで強度が確保されているため、内部の壁は単なる「仕切り」に過ぎません。そのため、将来的に壁を自由に取り払ったり、移動させたりすることが容易です。ライフスタイルの変化に合わせて、家も柔軟に変化させることができるのです。
次に「資産価値」の観点です。
税法上の「法定耐用年数」を見ると、軽量鉄骨(骨格材肉厚3mm超4mm以下)は27年ですが、重量鉄骨(骨格材肉厚4mm超)は34年と定められています。これはあくまで減価償却の期間ですが、国が認める「建物の頑丈さ」の指標の一つとも言えます。
実際、重量鉄骨の建物は適切なメンテナンスを行えば60年、100年と住み続けることが可能です。物理的な寿命が長いため、将来売却することになった場合でも、建物としての評価が残りやすいというメリットがあります。
そして何より「安心感」の違いです。
軽量鉄骨は地震の際、あえて揺れることで力を逃す構造になっていることが多く、震度以上に揺れを感じて不安になるという声も聞かれます。一方、重量鉄骨はビルと同じ剛強な構造であり、どっしりとした安定感があります。台風や大型トラックの通行による振動も伝わりにくく、静かで落ち着いた住環境を実現できるのです。
■ 株式会社フェールズホームが「重量鉄骨」にこだわる理由
私たち株式会社フェールズホームは、埼玉県桶川市を拠点に、重量鉄骨造の注文住宅を手掛けている建設会社です。なぜ私たちが、扱いやすくコストも抑えられる軽量鉄骨や木造ではなく、あえて「重量鉄骨」にこだわり続けるのか。それには明確な理由があります。
それは、代表である辻本が20年にわたり現場監督として建設現場の最前線に立ち続け、「本当に家族を守れる家とは何か」を問い続けてきた結果です。
数多くの現場を見てきたからこそ断言できるのは、重量鉄骨の圧倒的な「強さ」と「自由度」です。大地震が来てもビクともしない構造、木造や軽量鉄骨では不可能な大空間リビング、そして何世代にもわたって住み継げる耐久性。これらすべてを妥協せずに実現できるのは、重量鉄骨をおいて他にありません。
しかし、一般的に重量鉄骨住宅は「大手ハウスメーカーの商品」というイメージが強く、価格も高額になりがちです。「良いのは分かるけれど、予算が届かない」と諦めてしまう方も少なくありません。
そこでフェールズホームでは、広告宣伝費やモデルハウスの維持費といった「家づくりに関係のないコスト」を徹底的にカット。さらに、自社施工による中間マージンの削減を行うことで、大手メーカーと同等の品質を持つ重量鉄骨住宅を、手の届く[BG:yellow]「適正価格」[/BG:yellow]で提供する体制を整えました。
「頑丈な家に住みたいけれど、予算オーバーで諦めかけている」「他社の見積もりが適正なのか分からない」。そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度私たちの家づくりをご覧ください。
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■ 百聞は一見に如かず。まずは「本物」を体感してください
重量鉄骨と軽量鉄骨の違いは、言葉や図面の説明だけでは伝わりきらない部分があります。床を踏みしめたときの硬さ、2階に上がったときの揺れのなさ、そして柱のない大空間の開放感。これらは実際に体感して初めて「なるほど、こういうことか」と納得できるものです。
もし、あなたが今、鉄骨住宅を検討中で「軽量か重量か」で迷っているなら、ぜひ一度、フェールズホームのモデルハウスへお越しください。
私たちのモデルハウスは、豪華すぎる設備で飾った非現実的なものではなく、実際に生活することを想定した「リアルサイズ」の展示場です。ここで重量鉄骨ならではの強さと快適さを肌で感じていただければ、きっと家づくりの基準が変わるはずです。
一生に一度の家づくり、後悔しない選択をするために。まずは「本物」の鉄骨住宅を体験しに来てください。
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